ベビーリーフ

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Baby Leafとの出会い

エム・ヴイ・エム商事株式会社  会長 石田忠明

私はこの青果業に入った1972年以来、毎年アメリカ(特にカリフォルニア)に行っています。キザっぽく言えば、この30年間で100回以上、延べ700日ぐらいアメリカに滞在したことになります。そんな私が「ベービーリーフ」に出会ったのは、カリフォルニアのベイエリヤであるサンフランシスコの対岸バークレイにある小さな自然食レストラン「CHEZ PANIEZUE」でした。質素な自然食とも違う。ましてや、こってりフレンチとも違う。健康的な食事がいわゆる美食といわれる食事と矛盾しないことを私に教えてくれたお店です。

このお店で、色とりどりの小さな形が異なる幼葉ばかりのサラダが出たのです。野菜の幼葉を一葉一葉を摘み上げたというシンプルなサラダでしたが、味わいながら食べた食感はいまでも忘れません。 戦後、サラダといえばレタス、トマト、胡瓜、キャベツや人参のスライスを交ぜたものであり、レストランは野菜にではなくドレッシングに工夫をこらして特製サラダを造っていたものです。そのようなサラダに馴らされていた私には、一葉一葉にしっかりと味があり、赤や緑の彩りの美しいサラダに「これこそ、これからのサラダ!!」と感激し、是非日本にも持ち帰りたいと思ったのであります。

この「ベービーリーフ」という野菜をファーミング(生産)したのは、やはりトッド・クーンという「CHEZPANIEZUE」でシェフをしていた男性でした。1989年にレストランを飛びだし、カリフォルニア州のサリナスで本格的に「ベビーリーフ」のオーガニック栽培をはじめていました。当時彼は34歳で自分の名をつけ「T・K・Oサラダ」と名付け毎日国内で10トン近く出荷しておりました。彼が作った野菜は美しく、その野菜たちのポスターも今なおアメリカのポスター屋さんでも売られているほど、素敵でした.。「ベービーリーフ」はまさにシェフがこんな料理を出したいという発想から生まれたサラダ野菜なのです。

私は早速、彼から日本への輸入する専売権を貰いテストを始めました。丁度その頃、関西空港が開港される時期であり、1994年9月4日を本格的な販売日と設定し、日本人が初めて口にする「ベビーリーフ」というサラダ野菜を広めることに奮闘しました。テレビの取材もあり、順調な滑り出しで日本でも売れはじめましたが、植物防疫上問題で検疫がだんだん厳しくなり、輸入では品質が安定せず、得意先も安定供給出来ないという問題が生じてきました。 そこで、より新鮮で美味しく「ベビーリーフ」を日本の消費者の皆さんにお届けするにはどうしても国内で生産しなくてはならないと思い、神戸大学農学部津川教授の紹介で兵庫県山南町の薬草栽培農家と契約栽培をし、「ベビーリーフ研究会」を発足。これが1996年夏のお話です。

当初は、主にイタリアン、フレンチなどのレストランやホテルを中心にご愛用いただいておりましたが、世紀が変わり、近年になってようやくベビーリーフも一般的となり、あらゆる分野に提供しお客様からご好評を頂くようになりました。 そして現在、北は北海道から南は九州まで20軒以上の農家が10品目を越える「ベービーリーフ」を栽培するようになり、天候によって品種の収穫管理が難しく、まだまだ問題もあり苦労しておりますが、できるかぎりの高品質のもの安定供給を目指して、今後も努力を続けていきたいと思っております。

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